新しいパンケーキレンズを買った
FUJINON XF23mmF2.8 R WRを買った。

これまで、同じパンケーキ系のレンズとしてTTArtisan 27mm F2.8を使っていた。軽くて小さくて、見た目もかわいい。ブラックのボディにあえてシルバーを合わせて、差し色のように見せるところも気に入っていた。
ただ、使っているうちに少し気になるところも出てきた。
ひとつは、最短撮影距離が長く、テーブルフォトのような場面で思ったより寄れないこと。もうひとつは、周辺減光が強めに出ること。FUJIFILMのフィルムシミュレーションと合わせると雰囲気は出るのだけれど、少しレトロ感が強くなりすぎることがあった。
味のあるレンズではある。けれど、純正のパンケーキレンズとしてFUJINON XF23mmF2.8 R WRが発表され、昨年夏にX-E5とのキット販売、12月に単体販売が始まるという記事を見てから、ずっと気になっていた。
スペックの比較
執筆時点での主なスペックを並べると、だいたいこんな感じ。
| 項目 | FUJINON XF23mmF2.8 R WR | TTArtisan AF 27mm F2.8 |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 23mm(35mm判換算35mm相当) | 27mm(35mm判換算約41mm相当) |
| 重さ | 約90g | 約88〜100g |
| 最短撮影距離 | 0.2m | 0.35m |
| 最大撮影倍率 | 0.15倍 | 記載なし |
| 大きさ | 約61.8 x 23mm | 約61 x 31mm |
| 防塵防滴 | あり | なし |
| フィルター径 | 39mm | 39mm |
| 価格 | オープン価格。実勢価格は5万円台半ばくらい | 希望小売価格33,000円。実勢価格は2万円台後半くらい |
| 特徴 | 純正、WR、23mm、最短0.2m | 価格が安い、Type-C経由でファームウェア更新可能 |
数字だけ見ると、重さはほとんど変わらない。けれど、長さは23mmと31mmでかなり差がある。最短撮影距離も0.2mと0.35mなので、机の上のものを撮るときの自由度はFUJINONのほうが高そうだ。

届いたときの第一印象は、思っていたよりも小さい、だった。
TTArtisanと比べてみると、ボディは1.3倍ほど薄い。胸ポケットに出し入れする映像が広告に使われていたけれど、実物を見るとたしかに納得できる小ささである。
レンズフードが黒で、少しすぼまった形になっているのもいい。丸っぽい印象のTTArtisanとは違って、全体のバランスが締まって見える。フードが黒いぶん、前から見たときは黒い面が大きく、シルバーの縁がちらりと見えるくらいなのもさりげなくていい。

TTArtisanのシルバーも好きだったけれど、X-T50のブラックボディに合わせたときのまとまりは、FUJINONのほうがちょうどいい気がする。


TTArtisanで面白いのは、リアキャップ側にType-C端子があり、PCと接続して直接ファームウェアアップデートをかけられるところ。こういう少しガジェットっぽい仕組みは、触っていて楽しい。
一方で、FUJINON側で少し気になるのはAFの駆動音。軽量化や構造上の都合もあるのだと思うけれど、AF時にカタカタと音が鳴る。最近の静かなレンズに慣れていると少し気になるかもしれない。ただ、その動いている感じもどこかオールドレンズっぽくて、これはこれでかわいい。

しばらくはFUJINONをメインで使ってみるつもり。
TTArtisanはTTArtisanで好きなところがあるので、撮り比べながら、どちらをどう使い分けるかも見ていきたい。